みならい博士 と けんしん助手 の遠距離恋愛

夢を追いかけ飛び出したお兄さんとその帰りを待つお姉さん。がん治療の世界で働くふたりのはなし。

休みの日

僕は普段、病院で働いています。

そして博士課程にも在学中で、いわゆる社会人博士というやつです。

放射線を使って癌を治療する、放射線治療に関わる仕事と研究をしています。

 

社会人博士を経験した先駆者たちは、

“プライベートな時間はほとんど研究に費やした。土日は無いようなものと思え。”

と口をそろえて教えてくれました。

 

研究するのは苦じゃないし、趣味のひとつとして捉えているので土日に研究しなければいけないのは何の問題もありません。

 

ただ...

 

新天地でプライベートで遊ぶ人が一人もいないので、家にずっと籠っていることがほとんど。ずーーーーっと椅子に座っているので心身ともにめでたく不健康。

人との関わりもなく、3連休ともなれば喋るという動作を忘れてしまいそうな勢い。

 

そんな僕を見かねたお姉さん。バレンタインにくれたのがこれ。

 

 

遠距離から無理やり外の世界に連れ出してくれる。半分脅迫。

実際、ひとりぼっちで今までやれてきたのはお姉さんの存在あってこそ。

支えに支えてもらっている。

帰還まで残り1,134日。そのうち土日祝は372日。

帰ってお姉さんの人生支えられるように研究がんばろう。

 

文責: お兄さん