みならい博士 と けんしん助手 の遠距離恋愛

夢を追いかけ飛び出したお兄さんとその帰りを待つお姉さん。がん治療の世界で働くふたりのはなし。

1年って長いのか短いのか

お姉さんと遠距離恋愛がスタートして丸1年が経過しました。

去年の今頃は死んじゃう夢も何度か見ちゃうほど人生史上一番鬱モードで、修行に行くと選択したことを毎日のように憂いていました。

そしてかれこれ1年経過したわけですが、前いた環境では経験できないようないろんなことを経験できて修行しにきた意義を少しは見出せたかなと思います。

 

1年を振り返ってみると長いようで短いようでやっぱり長かったなあと。けど何だかんだあっという間だったと感じることもしばしば。

1日が経過するスピードは圧倒的にこちらでの生活の方が早いです。

 

ただこれは年齢のせいかなと思ったりもします。

 

ジャネーの法則って知ってますか?

「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」というものらしく、1歳の時に感じた1年を1/1とすると、2歳の時の1年は1/2となり1歳の時の2倍速く感じるようになるというものらしいです。

1歳の365日=100歳の3.65日

恐ろしいですね。

 

たしかに小学生の頃はクリスマスや正月が楽しみで待ち遠しくしていましたが、今となっては気付いたら年末とかあるあるですよね。

 

計算してみると修行の残り日数は1歳の39日分。

はやく帰りてぇなあ。

 

胸を張って帰れるように来年度も毎日少しずつ頑張ります。

 

文責:お兄さん

出会い

学生の頃からよく勉強会や学会に参加しています。

昨日も勉強会に行ってきました。

僕とお姉さんがいる業界はそんなに広い業界ではないので、この前もこの先生いたなぁとか、教科書とかガイドライン書いてる凄い先生いるじゃんとか、運が良いとそういう先生たちとお喋りできたりとか。

 

そんな感じで今まで出会った先生たちの影響をもろに受け、放射線治療にのめり込んでいるわけですが、放射線治療を選んで心底よかったなという出来事がひとつあります。

 

それはお姉さんと出会えたこと。

 

出会った当時はまさか付き合うなんて思ってもみなかった、というのが僕とお姉さんの本音だと思います。

人生なにがあるか分かりませんね。

 

僕の人生はいろんな人との出会いでより良い人生になっていると思っています。

お姉さんと出会って付き合って、人生観変えられまくりで振り返ると過去の自分がまあまあなヤバ人だった説が露呈しています。これからも更生頼んだよ笑

 

 

お姉さんも書いてくれたけど、最近良いことがありました。

それで研究が劇的に加速するような出来事です。

この研究を完成させて、がん治療で困っている人たちを助けられるよう論文化、製品化することを目標により一層がんばろうと思えました。

 

いろんな出会いに育ててもらった僕の研究が、がんで困っているより多くの人に出会って役に立ったらいいな。

 

お姉さんには我慢ばかりさせてしまっているけど、本当に支えてくれてありがとう。

こんど大富豪で7渡しするときはジョーカーあげます。

 

文責:お兄さん

当直中

 

 

今は絶賛当直中

 

放射線技師ってレントゲン撮ってるだけのイメージある気がするけど

意外とそうでもなくって

 

CTとかMRIとかカテーテル検査とかにも関わったりして

夜中で緊急の患者さんとかのために働いちゃったりもしてる

 

でも夜中ずっと検査が必要な患者さんがいるわけでもないから

ちょっとゆったりできる時間もあったりなかったり。

今はそのゆったりタイム。

 

当直って生活リズムが崩れるし朝から朝まで24時間働くのはやっぱり疲れるけど

普通ではできない経験で新人の頃はワクワクしてたな〜

 

 

放射線技師全員が夜勤やるわけでもなくて勤務先次第で当直だったり待機だったり

日勤帯の業務しかない職場だったり色々ある

私は来年から放射線治療だけに勤務する職場に移動する

ここにいくと日勤帯のみの業務に変わる

だからもう当直はあと少しだけ

大変だな〜と思うことも多々あったけど、いい経験ができたと思ってる

 

 

来年からは私が放射線技師っていいかもと思うきっかけの放射線治療にどっぷりのめり込める予定

放射線治療に関わりたくて技師になろうと思って

大学に行って、大学院に行きたかったけど就職して

色々経験してもがいて、やっと少しはやりたかったことに近づけるような気がしてる

 

周りがすごくて自己嫌悪に陥りがちだけどもう数年はもがくことになりそう

少しは自己肯定感を上げていけるように努力してみますか。

(お兄さんはよく褒めてくれますが、その言葉嘘だろと思ってしまいます、ごめんね)

 

 

お兄さんはまた何かすごいことしたらしい

研究者としては超超若手のくせにそれなりにすごいことしたらしい

遠くで頑張ってるお兄さん、すごいね

 

 

 

最近は二人で寝る前にやる大富豪を楽しんでる

実際は大貧民だけど、二人で頑張れば、貧民ぐらいにはなれるかな〜

あわよくば富豪ぐらいになれたらいいなと欲が出ますが、出さないように。

今回はとってもまとまりがない文章だったな

当直もあと5時間ぐらいで終わる

あと5時間頑張ろう。

 

 

お姉さんより

 

 

 

休みの日

僕は普段、病院で働いています。

そして博士課程にも在学中で、いわゆる社会人博士というやつです。

放射線を使って癌を治療する、放射線治療に関わる仕事と研究をしています。

 

社会人博士を経験した先駆者たちは、

“プライベートな時間はほとんど研究に費やした。土日は無いようなものと思え。”

と口をそろえて教えてくれました。

 

研究するのは苦じゃないし、趣味のひとつとして捉えているので土日に研究しなければいけないのは何の問題もありません。

 

ただ...

 

新天地でプライベートで遊ぶ人が一人もいないので、家にずっと籠っていることがほとんど。ずーーーーっと椅子に座っているので心身ともにめでたく不健康。

人との関わりもなく、3連休ともなれば喋るという動作を忘れてしまいそうな勢い。

 

そんな僕を見かねたお姉さん。バレンタインにくれたのがこれ。

 

 

遠距離から無理やり外の世界に連れ出してくれる。半分脅迫。

実際、ひとりぼっちで今までやれてきたのはお姉さんの存在あってこそ。

支えに支えてもらっている。

帰還まで残り1,134日。そのうち土日祝は372日。

帰ってお姉さんの人生支えられるように研究がんばろう。

 

文責: お兄さん

 

働くこと

 

今日は働くって大変、人と関わるって大変って思った日

 

 

みんなそれぞれ色々思って考えて動いてるんだろうけど

それが相手にうまく伝わらなかったらすれ違いが起きちゃう

 

 

思ったこと全部言葉にするのも何だか違うし

かと言って言わないのも違う

 

そこがうまく噛み合う人たちだけで働けたらいいのにな〜って考えちゃうな〜

そんなの出来るわけないのに

 

 

これは仕事だけの話じゃなくて、プライベートも同じ

どちらかと言えば私はお兄さんに対して普段は言わずにちょっと我慢してどっかのタイミングで爆発タイプ

厄介だろうな〜って思ってるよごめんね

それでもしっかり伝えるとちゃんと受け止めてくれるお兄さんには感謝

あとは遠くにいかなかったら文句なし

 

 

この先も色々あるんだろうけど、みんながみんなを思って平和にやっていきたいな〜

綺麗事すぎだな〜〜

 

 

お姉さんより

 

 

 

 

 

 

 

お姉さんです

 

お兄さんは堅苦しく書き始めていますが、私はもっと気楽に書き始めちゃいます

 

期限はあと3年と言ってるけど、ほんとに3年で確実に帰ってくるかはわからないのが現実。

 

努力してるんだろうな〜と遠くにいながら日々感じさせられるけど、

それがそのまま結果につながるとは限らないから、

今のままでいいのだろうかと思う時がたくさんです。

 

それでも好きを突き詰めて夢を追いかけて行ったお兄さんを待つしかないので、私は気長に待ちます。

大きく成長して帰ってくるであろうお兄さんに相応しい人になれるよう、私もたくさんもがいてみようと模索中です。

 

 

嘆きブログになりすぎないよう、書いていきたいなぁ。。。

 

 

お姉さんより

遠距離恋愛

遠距離とは何なのか。

どこからが遠距離なのか。

会うのに3時間以上かかると人は遠距離と感じるらしい。

 

僕は夢を追いかけて、お姉さんがいる地元から遠く離れた辺境の地へと旅立った。

後悔はないかと言われれば、あるに決まっている。

期限はあと3年。それまでにいろんなことを終わらせてお姉さんの元へと帰らねば。

 

この遠距離恋愛がどうなるか、みなさん見届けてください。

 

文責:お兄さん